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~森へ行く日~

 

 

できると思えばできる、できないと思えばできない。

 

これは、ゆるぎない絶対的な法則である。

 

           パブロ・ピカソ

 

 

おはようございます。

 

お待たせいたしました、お待たせし過ぎたかもしれません。

 

紬の佐々木です。

 

三連休は天気も秋晴れ。

 

しかも紬の定休日にも重なり久しぶりの遠出で

あります!

 

こんなに良い気候ならキャンプも考えますが、

明日は子供達の予定もあるので、日帰りで(笑)

 

自然の中で人々と芸術家が交流する場として誕生した日本で初めての野外彫刻美術館である

『彫刻の森美術館』

開館して55周年を記念して彫刻家の「舟越桂」の

展覧会を開催しております。

 

遠くを見つめるまなざしを持った静かな佇まいの

人物像で知られる彫刻家、舟越桂氏・・・

生涯を通じて「人間とは何か」を問い続けた彫刻家・・・・・

 

そのおもいと、人物像を目の前にした時どう感じるか・・・。

 

 

 

 

 

 

この一日を有意義に過ごすため皆で早起きし、

朝一で美術館へ向かいます。

 

やはり連休。

開館前から人が並んでおります・・。

 

が、

 

野外なので人混みは感じません。

 

階段を下り、トンネルを抜けると野外展示が

現れます。

子供達もなんだかテンションが上がっているのが

わかります(笑)

美術館のにくい演出に脱帽です・・。

 

 

トンネルを抜けた右側にある屋内会場で

開催の展覧会。

 

掲示板を記念にパチリしますが、

子供達は

キャー!!キャー!

 

と各々散っていなくなります・・

 

ぐるっと周った後に・・、

「待っててください」とポスター掲示に一礼。

 

 

 

 

 

野外では体験型の作品も多く展示しており、

子供達は中へ入ってみたり、登ったり、座ったりで

なんだかんだ言って中学生組も楽しんでおります(笑)

 

中には、「あっ!この作品イサム・ノグチだ!」

と長女。

 

丁度今、美術でやってる!!と

本物のアートに触れ実感しており、

これだけでも連れてきた甲斐があり親としては

満足っす。(笑)

菜穂子さんも

早起きして良かったと満足気。

 

この大きなウッドドームの中では

カラフルなロープが張っており

子供たちの遊び場になっております。

次女も飛び跳ねて楽しそう!

 

佐々木はこれを見てざっくりですが「受容体」

を感じましたね。

 

感じ方は人それぞれ。

 

 

本当にたくさんの作品があり、

 

全部を把握するのは難しいです・・・

全部はあきらめます(泣)

 

でも佐々木も思いがけず「ピカソ」に会えたのは

嬉しい誤算でウキウキしてしまいました。

 

破壊と構築の「キュビスム」。

ピカソの絵画や陶器・・たくさんの・・・

って、たくさん過ぎてちょっと頭がいっぱいに

なって大変です・・・・

 

何回も「彫刻の森美術館」に来なければ行けません(笑)

 

屋外展示はこのくらいにして本館ギャラリーへと向かいます。

 

向かう途中の彫刻作品の中に船越桂氏のお父様の作品もありました!!

皆さんも来場の際には是非、探してみてください。

 

本館撮影は禁止なので、作品と雰囲気をしっかり感じて記憶します・・。

 

 

舟越氏のアトリエからはじまり、展示作品は全57作品。

 

絵画、スケッチ、彫刻・・

大きなものから小さなものまで作品があります。

 

彫刻は石でも木でも最初デッサンから書き出し転写して

かたちを作っていきます

最初はダイナミックに・・

 

舟越氏の作品は実に緻密で繊細です。

 

男性的でも女性的でも中性的でもない・・

官能的にも感じるけど卑猥さは無し。

母性的なのか?・・・

 

うぅぅん・・・・

なんだろうなこの感じ・・・

 

人物像と向き合っても決して交わることのない

目線。

あえて片目をすこし斜視にすることで遠くをみつめて見えるように。

 

でもこちら側の気持ちを見透かされているような・・・

 

 

不思議な感覚・・・。

 

 

 

 

大満足と少しの後悔を残し、

芦ノ湖で素敵な航海したいYO!

 

息子が遠足の時に来た芦ノ湖の湖船。

天気が悪くもう一度乗ってみたいと

お願いされますが、あいにくの混みよう(笑)

 

そんな時白鳥をみつけ、子供達3人

「あれに乗りたい!!!」と

 

おじさんから注意事項を聞き、30分の航海へ

息子、気持ちは「ルフィ」になってるな・・。

 

次女に舵をまかせ、姉、兄は一生懸命ペダルを

漕ぎます(笑)

 

蛇行し中々前に進みませんが鳥居まで行って

帰ってくると張り切って出発です・・・

 

帰ってこれるのか?

 

 

 

 

 

 

佐々木と菜穂子さんは子供達を見ながら

午前中の「彫刻の森美術館」談議に花を咲かせ

ます。

 

芦ノ湖は12年ぶりに訪れました。

 

菜穂子さんの両親も一緒に「箱根駅伝の往路優勝」

を・・というか、たまたま予約できたのがその日で

こんなチャンスは無いなと思い、長女をベビーカーに、息子を抱っこひもで寒い中観戦したなぁと・・

大変だったけど今では最高の思い出の一つになりました。

 

珈琲でも買ってくると菜穂子さんが席を

離れて一人でいると、

隣に受付があるにも関わらず、カップルや親子連れ、終いには海外の方も

 

「スワンボート借りたいのですが?」

「HI!swanboat rental OK?」

 

と佐々木に言ってきます。

いやいやいやいや、違うから。(笑)

 

まぁ・・・見えなくもないか・・(笑)

 

 

 

 

 

 

先に借りていたお客様たちが、

続々と帰ってきますが、

 

皆汗だくで、ヘロヘロになっています。

 

彼氏も格好いいとこ見せたのでしょう、

桟橋に着くと足ががくがくなっております(笑)

 

心配していましたが、佐々木スワン号も

無事帰還であります。

 

きつそうですが3人ともいい顔をしています!

 

滅茶苦茶楽しい!!

とご満悦。

 

うん。

 

有意義でした!

 

 

 

 

 

~森へ行く日~

 

「遠い目の人がいる。

自分の中を見つめているような遠い目をしている人がときどきいる。

もっとも遠いものとは、自分自身なのかもしれない。

世界を知ることとは、自分自身を知るという一節を思い出す。

私が感じている人間の姿を代表し、

象徴してくれるような個人に出会った時、

私はその人の像を作ってみたいと思う。」

 

                    (舟越桂 創作メモより)